感染者は595人に 3日連続で最多更新 

和歌山県が28日に発表した、新型コロナウイルスの新規感染者は前日比105人増の595人で、3日続けて過去最多を更新した。新たにクラスター(感染者集団)3件を認定し、入院待機は2624人となっている。県福祉保健部の野㞍孝子技監は「急拡大が急拡大を呼ぶ悪循環に陥っている」と危機感を募らせた。

595人の保健所管内別内訳は、和歌山市が過去最多更新の442人で、海南13人、岩出41人、橋本32人、湯浅22人、御坊5人、田辺26人、新宮9人、県外5人だった。

新たなクラスターは、134例目が橋本市隅田町芋生の市立隅田中学校で、生徒12人と教員1人の計13人が感染。135例目は海南市且来の市立亀川幼稚園で、園児9人が陽性となった。136例目は和歌山市片岡町の幼保連携型認定こども園広瀬幼保園で、陽性者は園児9人と職員1人の計10人。

発表済みのクラスターでは、向井病院関係が1人増の30人、高齢者施設「サニーホーム」関係が8人増の61人、宇都宮病院関係が1人増の15人、マウンテンラブ関係が1人増の9人、藤民病院関係が1人増の7人、成華苑デイケアセンター関係が2人増の18人、㈱はまだ関係が3人増の15人、ようすい子ども園関係が1人増の9人、県立桐蔭高校体育科職員室関係が1人増の7人、愛徳医療福祉センター関係が4人増の16人、丸長水産関係が8人増の17人、有功保育園関係が1人増の6人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が過去最多の284・0人。保健所管内別では、和歌山市466・0人、海南196・0人、岩出208・4人、橋本227・8人、田辺136・6人、新宮75・3人が過去最多を更新した。

県内の感染者は累計9825人、入院者数は477人(うち重症13人)、病床使用率は75・2%。

感染者数の急増に継ぐ急増により、保健所が陽性判明者の状況を確認するための「ファーストタッチ」に遅れが生じ、調査が十分に行えないためにクラスターが顕在化しない例もあると野㞍技監はみており、「オミクロン株の伝播の速さに圧倒されている。どこで感染してもおかしくない状態にある」と話し、基本的な予防対策の徹底を求めた。

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