1人死亡、クラスター4件 コロナ318人感染

和歌山県は1月31日、新型コロナウイルスに感染した和歌山市の70代男性が亡くなり、幼児から90代の新規感染者318人を確認したと発表した。5日ぶりに300人台まで減ったが、前週の同じ月曜日との比較では61人増。クラスター(感染者集団)4件も新たに認定し、依然として増加傾向は続いている。

亡くなった男性は感染前から基礎疾患で入院しており、直接の死因は基礎疾患だった。県内の感染者の死亡は第6波で5人、累計で67人。

318人の保健所管内別内訳は、和歌山市184人、海南19人、岩出31人、橋本29人、湯浅5人、御坊17人、田辺19人、新宮13人、県外1人。

新たなクラスターは、142例目が和歌山市有本の有料老人ホーム「若宮シルバーハイム」で、入所者3人と職員2人の計5人が感染。143例目は新宮市徐福の市立蓬莱保育所で、園児と職員各3人の計6人が陽性となった。144例目は和歌山市西庄の県立和歌山北高校西校舎で、生徒7人の感染。145例目は橋本市岸上の紀和病院で、職員8人の陽性が確認された。

発表済みのクラスターでは、高齢者施設「なごみの郷あゆむ」関係が1人増の23人、向井病院関係が3人増の34人、宇都宮病院関係が1人増の17人、㈱はまだ関係が1人増の16人、かわべ保育所関係が1人増の8人、愛徳医療福祉センター関係が3人増の23人、隅田中学校関係が1人増の16人、広瀬幼保園関係が1人増の14人、貴志川リハビリテーション病院関係が5人増の14人、吹屋町デイサービス園関係が1人増の11人、高齢者向け住宅「健輝苑有田川」関係が11人増の16人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が過去最多を更新の321・7人。保健所管内別では和歌山市513・5人、海南232・7人、橋本311・2人、御坊182・8人、新宮94・5人が過去最多を更新した。

県内の感染者は累計1万1062人、入院者数は411人(うち重症28人)、病床使用率は64・9%、入院待機者は2857人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、高齢者施設でのクラスター発生が止まらない理由について、ワクチン接種の効果で症状が軽微な場合が多く、職員が有症状でも勤務して感染を広げてしまう傾向がみられると指摘。「症状が軽くてもきっちり検査を受け、医療機関もコロナを疑ってまず検査を行ってほしい」と述べた。

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