詐欺に注意! 県警が被害防止へマグネット

和歌山県内で増加傾向にある特殊詐欺被害を防止しようと、県警が昨年3月に開設した専用フリーダイヤル「ちょっと確認電話」を周知するため、県警と県防犯協議会連合会は「特殊詐欺被害防止啓発マグネットシート」を作製。3月末までに和歌山市内の公的機関や事務所などを除く全世帯(約15万7000世帯)に配布する。

県警生活安全企画課によると、昨年中の県内の特殊詐欺被害認知件数は59件。うち同市は31件と約5割を占めており、冷蔵庫など見える所に貼れる啓発マグネットシートを同市の全ての個人宅に配布することで被害防止につなげる目的。

マグネットシートには、「ちょっと待って!」「とりあえず電話してね」などの言葉とともに親しみやすい警察官のイラストが描かれてある。デザインは県警本部内で公募し、女性職員のデザインを採用した。

同専用フリーダイヤルへの相談件数は、開設時の3月1日から昨年末までで約2200件。うち詐欺に関する内容は約230件あったといい、同課の近藤健次席は「『ATM』や『還付金』などお金にまつわる話があったら詐欺と疑って、一人で行動する前に家族やフリーダイヤルに電話して確認してほしい」と話し、「警察に相談するというのではなく、名前の通り、気軽に電話してもらえれば」と呼び掛けている。

 

マグネットを手に周知を呼び掛ける近藤次席

 

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