県展の入賞作紹介も 県文で和歌山高校展

県立和歌山高校(和歌山市新庄)の生徒が芸術関係の授業やクラブ活動の1年間の成果を発表する作品展が2日、県民文化会館(同市小松原通)の県民ギャラリーで始まった。7日まで。

総合学科芸術関係の授業などで制作した絵画や書道作品の他、育友会や職員、旧職員、卒業生の作品約430点が並ぶ。

同校によると、生徒の興味・関心に基づいて自由に科目を選択できるため、作品にじっくりと向き合うことができ、絵画では100号などの大作も手掛けられるという。

県展の洋画部門で優秀賞に輝いた3年生の殿崎美嘉さん(18)の油彩画「ゑ」も展示。こちらを真っすぐに見つめる女子生徒を描いたもので、殿崎さんは「見応え重視で描いた。現実味のない色を使って目の特徴を生かした。色使いには誰にも負けない自信があります」と笑顔で話す。

中村栄作校長(56)は「女学生の視線は、何かを訴えているように見える。見る人には彼女の思いを想像しながら楽しんでほしい」と話した。

その他、書道部の3年生の宮井涼花さん(18)の作品「オットー・ボルノーの言葉『過去には感謝を/現在には信頼を/未来には希望を』」などの書道作品、スケッチ、音楽、花器などの工芸品、グラフィック作品、写真、保育系の人形劇など生徒の自由な感性が伝わる作品が並んでいる。

午前9時~午後4時半(最終日は3時)。問い合わせは同館(℡073・436・1331)。

 

見応えのある作品が並ぶ会場

 

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