過去最多597人感染 息苦しさなど要注意

和歌山県は2日、県内で乳児から90代の597人が新型コロナウイルスに感染し、一日当たりの過去最多を更新したと発表した。前週の同じ水曜日との比較では250人増。新たなクラスター(感染者集団)を4件認定し、入院待機者は3227人に達した。

597人の保健所管内別内訳は、和歌山市413人、海南31人、岩出56人、橋本40人、湯浅17人、御坊17人、田辺12人、新宮11人。

新たなクラスターは、148例目が美浜町和田のきんかわ接骨院で、従業員3人と患者6人の計9人が感染。149例目は新宮市新宮の近畿大学付属新宮高校で、生徒7人が陽性となった。150例目は和歌山市東蔵前丁の認可外保育施設「キッズガーデン ムーミンママ」で、陽性者は園児4人、職員2人の計6人。151例目は同市加納の放課後等デイサービス「モンキースクール」で、児童・生徒5人、職員3人の計8人の感染が確認された。

発表済みのクラスターでは、愛徳医療福祉センター関係が3人増の26人、貴志川リハビリテーション病院関係が3人増の21人、高齢者向け住宅「健輝苑有田川」関係が2人増の19人、県立和歌山北高校西校舎関係が1人増の14人、紀和病院関係が9人増の17人、特別養護老人ホーム「熊野川園」関係が1人増の7人、高齢者向け住宅「あい船所」関係が1人増の10人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が過去最多を更新の368・0人。保健所管内別では和歌山市586・8人、海南295・7人、岩出349・4人、橋本337・5人、新宮112・1人が過去最多を更新し、2日続けて全ての保健所管内で100人を上回った。

県内の感染者は累計1万2139人、入院者数は435人(うち重症31人)、病床使用率は68・7%。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、感染者増に歯止めがかからない現状について、「県民一人ひとりの感染防止対策が大事」と改めて強調。肺炎症状は基礎疾患のない若い世代にもみられるとして、発熱が4日以上続く場合、胸の痛みや息苦しさがある場合、いったん解熱した後に息苦しさが出てくる場合などは要注意だと呼び掛けた。

 

「一人ひとりの感染防止対策が大事」と野㞍技監

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