WAKAYAMA NEWS HARBOR
和歌山さんぽみちプロジェクト

「じゃばら」で乗り切る花粉症

前号より、花粉症対策に効果があるとされる、北山村特産の幻の柑橘(かんきつ)「じゃばら」を取り上げている。鬼も逃げ出す酸っぱさがその名の由来で、果実は食べられずジュースやマーマレードとして食するのが一般的。2月に入り、花粉症の筆者は少し目のかゆみを感じ始めた。今週はじゃばらの果汁を使った花粉症対策として、「じゃばらジュース」の作り方を紹介したい。
じゃばらが花粉症などのアレルギー対策に有効な理由は、アレルギーを抑制する「ナリルチン」という成分が多く含まれるため。農業食品産業技術総合研究機構の調べでは、果肉に含まれるナリルチンの含有量は柚子の6・5倍であるという。
その恩恵を受けるためにジュースとしていただくことにした。まず、じゃばらを輪切りにする。鉄分のような特有の匂いがするがそれに耐えながら果汁を搾る。思った以上に果汁量が多く、じゃばら半分あたり30㍉㍑程度の果汁が取れる。果汁30㍉㍑に砂糖を小さじ2杯ほど入れるか蜂蜜を加え、そこに湯を注ぐと出来上がり。じゃばら特有の香りは残るが甘味が入ることですっきりとした味わいになる。
2月いっぱいは果実の購入が可能なじゃばら。手に入れることができればぜひ試してみてほしい。果実の購入が難しい場合やオフシーズンには、瓶詰めされた市販のじゃばら果汁や粉末を活用することもおすすめ。ことしの花粉症シーズンはじゃばらで乗り切りたい。(次田尚弘/和歌山市)