職人技が光る棕櫚商品 蔦屋書店に期間限定店

和歌山県内産の棕櫚(しゅろ)製品を集めたポップアップショップが、和歌山市屏風丁の市民図書館内にある蔦屋書店に期間限定でオープン。肌触りの良いたわしなど約30点を展示販売している。

地場産品の良さを地元の人に知ってもらおうと、きのくに信用金庫が企画。7月までの期間中、梅やフルーツ、酒などのテーマを設け、店内の物産コーナーなどで20社が約1カ月ごとに出展する。

棕櫚の商品は3月7日まで紹介。海南市の3事業者が参加しており、深海産業㈲は、柔らかな毛先の室内用棕櫚箒(ほうき)や、毛先が硬い屋外用のシダ箒など、職人が丁寧に仕上げた商品を並べている。中西富一工房は、大正11年から続く伝統を受け継ぎ、ペット用からキッチン用のたわしまで、丁寧に手作業で仕上げている。㈱コーゾーは、70年余りにわたって守り続けてきた思いと職人の技で、体用たわしなどをそろえた。

同信用金庫の田谷節朗理事長は「2年近くコロナ禍で地元の事業者は苦労されている。今後も県産商品をPRする機会を増やしていきたい」と話している。

午前9時から午後9時まで。問い合わせは同館(℡073・432・0010)。

棕櫚のほうきを手に取る田谷理事長

棕櫚のほうきを手に取る田谷理事長

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