第6波の感染1万人超 新規496人クラスター3件

和歌山県は9日、県内の乳児から90代の496人が新型コロナウイルスに感染したと発表し、第6波(1月4日以降)の感染者が累計1万人を超えた。前週の同じ水曜と比べ新規感染者は101人減ったが、新たなクラスター(感染者集団)3件を認定し、感染拡大は依然として止まっていない。

496人の保健所管内別内訳は、和歌山市229人、海南31人、岩出58人、橋本62人、湯浅40人、御坊29人、田辺32人、新宮14人、県外1人。橋本、湯浅、御坊、新宮は過去最多となった。

新たなクラスターは、171例目が和歌山市の介護老人保健施設で、職員4人と利用者8人が感染。172例目は新宮管内の特別養護老人ホームで、陽性者は職員2人と入所者4人。173例目は湯浅管内のサービス付き高齢者向け住宅で、入所者5人の感染が確認された。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が375・7人。保健所管内別では橋本429・3人、湯浅257・2人、御坊255・9人、田辺169・5人、新宮181・0人が過去最多を更新した。

県内の感染者は累計1万5609人、入院者数は391人(うち重症56人)、病床使用率は61・9%、入院待機者は3809人。

県内の感染者は1月3日時点で5304人だったが、第6波が始まった4日以降の37日間で1万305人に達し、第5波までの約2倍の猛威となっている。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は「感染爆発が止まらない状況が続いている。一人ひとりが、自分だけでなく他者の健康と命も守る意識を持ってほしい」と述べ、各自の感染予防対策の徹底が重要と訴えた。

「他者の健康と命も守る意識を」と野㞍技監

「他者の健康と命も守る意識を」と野㞍技監

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