週末7人死亡 早期受診、診断を呼び掛け

和歌山県は13日、新型コロナウイルスに感染した和歌山市の90代男性と女性、橋本保健所管内の80代男性の計3人が亡くなったと発表。12日にも和歌山市の80代女性、80代男性2人、橋本保健所管内の80代男性の合わせて4人の死亡を発表した。県内の死者は累計81人となり、第6波での死者は19人となった。

県によると、基礎疾患のある高齢者に感染が広がり、亡くなるケースが増えている。また、和歌山市の80代独居の男性は、咳や息苦しさの症状がありながら医療機関の受診が5日後で、しかも新型コロナの検査は行われず、さらに4日後、自宅で倒れているのを発見され、救急搬送の後に亡くなっている。県福祉保健部の野㞍孝子技監は「症状が出てからの受診や、診断が遅い例があり、くれぐれも早期の受診、診断をお願いしたい」と呼び掛けている。

12日発表の新規感染者は421人、13日は426人。週末の2日間で計847人の感染を確認し、新たなクラスター(感染者集団)7件を認定した。

12日の新規感染者421人の保健所管内別内訳は、和歌山市194人、海南19人、岩出55人、橋本58人、湯浅34人、御坊18人、田辺30人、新宮11人、県外2人。

新たなクラスターは4件。181例目は和歌山市の介護老人保健施設で、利用者7人と職員3人が感染。182例目は同市の高校で、生徒20人の陽性を確認。183例目は湯浅管内の障害者支援施設で、陽性は利用者12人。184例目は同管内の特別養護老人ホームで、入所者6人と職員1人が感染した。

和歌山市の高校は、同じ学年の3クラスが体育館で体育の合同授業を行い、感染が拡大したとみられ、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「感染リスクが高いことはやめてもらいたい」と話した。

13日の感染者426人の保健所管内別の内訳は和歌山市201人、海南26人、岩出47人、橋本75人、湯浅29人、御坊14人、田辺27人、新宮6人、県外1人。クラスターも3件発生し、185例目は御坊保健所管内にある窓口業務など一般の人と関わりのない国の機関で職員7人が感染。186例目は田辺保健所管内の通所介護事業所で職員3人、利用者4人が感染。187例目は和歌山市の通所介護事業所で職員7人、利用者5人が感染した。

直近1週間の人口10万人当たりの感染者は県全体が364・6人、和歌山市501・4人、海南管内332・4人、岩出管内310・4人。393人が入院中で、このうち60人が重症で酸素投与を受けている。病床使用率は63・0%、入院待機は3662人。肺炎患者が140人で過去最多となっている。

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