カジノ是非の運動継続 市民の会が集会

和歌山県が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート(IR)について、その賛否を問う住民投票条例案を直接請求した市民団体「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」は12日、同市手平の和歌山ビッグ愛で集会を開いた。条例案は否決されたものの、IRへの関心を今後も高める必要があるとして運動の継続を申し合わせた。

市民の会は昨年3月に結成され、誘致の賛否を問う住民投票条例の制定を目指して署名活動を展開。2万筆超の署名を集めたがことし1月、市議会は否決した。

集会には約20人が出席。共同代表の堀内秀雄和歌山大学名誉教授は講演で、署名運動の成果を訴えながら「誘致の是非は市や議会に任せず市民が決めるべきだ」と強調した。

意見交換では「コロナ前の計画を押し通してうまくいくわけがない」「署名活動によって家族でIRに関心を持った」などの市民の声も紹介された。最後に会の名称はそのままとし、市民の声が届く市政を目指して活動する方針が示され、拍手で賛同を得た。

意見交換する「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」メンバー

意見交換する「カジノ誘致の是非を問う和歌山市民の会」メンバー

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