8.6%増の246億円 海南市22年度当初予算

海南市は17日、2022年度の当初予算案を発表した。一般会計は前年度比8・6%増の246億4978万円。(仮称)中央防災公園や道の駅整備などの重点施策へ集中投資を図り、新型コロナウイルス感染症対策や人口減少などのまちづくりに関する事業を中心に予算を配分した。24日開会の定例市議会に提案される。

一般会計に特別会計と企業会計を含めた予算総額は前年度比4・9%増の466億169万円となった。

主な事業は、下津町小南地区に来年秋のオープンを目指す「道の駅」整備事業に11億285万円▽(仮称)中央防災公園整備事業に6823万円▽集中豪雨などによる浸水被害の低減を図るため、既設ポンプ施設の更新など雨水公共下水道整備事業に2億6003万円▽海南消防署東出張所の移転整備に2720万円▽鈴木姓のルーツとされる鈴木屋敷の再生、復元支援事業として3357万円――など。

新型コロナウイルス感染症対策として、ワクチン接種に5844万円、学校などの手洗い場の自動水栓化に627万円などを計上する。

神出政巳市長は記者会見で「住み続けたい、住んでみたいと思える魅力あふれるまちづくりを重点的に、新型コロナウイルス感染症予防対策と地域経済支援の両輪で取り組むために必要な予算を組んだ」と述べた。

歳  入
市税は個人・法人市民税が回復基調にあり、前年度比3・2%増の67億774万円。地方交付税は17・0%増の67億5000万円。ふるさと海南応援寄付金などにより、寄付金は64・5%増の8億3342万円。借金に当たる市債は2・6%増の25億7670万円。

歳  出
人件費は、議員定数の削減や職員数の減に伴い2・0%減の45億2360万円。補助費等は病院事業会計への繰り出しが増加したことにより、31・3%増の21億7292万円。道の駅整備などの普通建設事業費は44・5%増の36億6710万円。

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