314人新たに感染 早期診断で重症化防止を

和歌山県は25日、新型コロナウイルスに感染した海南保健所管内の70代男性と橋本管内の80代男性の2人が亡くなったと発表し、県内の死者は累計100人となった。新規感染者は314人で、前週の金曜より121人減。クラスター(感染者集団)は新たに2件を認定した。

亡くなった70代男性は、自宅に停車中の車内で倒れているのを知人が発見し、その日のうちに入院。新型コロナが直接の死因となった。80代男性はクラスターとなった特別養護老人ホームで発症し、入院治療を受けていたが、他疾患を併発して症状が悪化し、新型コロナが間接的な死因となった。

314人の保健所管内別内訳は、和歌山市168人、海南15人、岩出35人、橋本51人、湯浅19人、御坊8人、田辺15人、新宮3人。

新たなクラスターは、220例目が和歌山市内の特別養護老人ホームで、入所者4人と職員1人が感染。221例目は湯浅管内の通所介護事業所で、利用者11人、関連事業所を含む職員6人の陽性が確認された。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が233・8人で、前日より13・1人減少した。

県内の感染者は累計2万1770人。入院者数は303人、重症者は県基準で41人、国基準で7人、肺炎患者は96人、病床使用率は48・1%。ホテル療養を含む待機者は1960人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、症状が悪化し、救急搬送されてから陽性が判明する例が依然としてあることから、「早期診断、早期治療が重症化防止につながる。遅れれば遅れるほど取り返しがつかないことになる」と述べた。

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧