新規203人感染 春休みは家庭内感染に注意 

和歌山県は8日、県内の幼児から90代の203人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。

前週の同じ火曜日と比べて87人減少したが、新たなクラスター(感染者集団)3件を認定し、県福祉保健部の野㞍孝子技監は、「再び和歌山市周辺の高齢者施設でクラスターが増えているので予断を許さない状況」と述べた。

203人の保健所管内別内訳は、和歌山市83人、海南12人、岩出32人、橋本46人、湯浅9人、御坊5人、田辺9人、新宮5人、県外2人。

新たなクラスターは、240例目が橋本管内の病院で、県外から感染したとみられる職員1人を含む看護およびリハビリの職員4人、退院後に感染が判明した1人を含む入院患者5人の計9人の陽性を確認した。

241例目は和歌山市のこども園で、パート職員1人、園児9人が感染した。

242例目は海南管内の有料老人ホームで、職員2人、入居者4人が感染した。発表済みのクラスターでは、湯浅管内の保育所で前日より2人増え9人となった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体で174・0人で、前日より9・4人減少した。保健所管内別では、和歌山市が192・8人で1月19日以来、48日ぶりに200人を下回った。

県内の感染者は累計2万4433人、入院者数は237人、重症者は県基準で24人、国基準で5人。肺炎患者は58人。病床使用率は36・5%、ホテル療養を含む入院待機者は886人。

野㞍技監は、現在進められている3回目のワクチン接種について、「過去に感染した人も感染後6カ月程度でワクチンを打ってほしい。第6波で感染した人は様子を見てよい」と述べた。また、春休みを前に学校などで陽性者が増えていることにふれ、「家族や地域に感染が広がってしまうことを危惧している。リスクが高い行動は控えてほしい」と呼び掛けた。

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