プロの仕事学ぶ 西浜中で理美容など出前授業

中学生に仕事の魅力にふれてもらおうと、和歌山県生活衛生営業指導センター(池田一雄理事長)は14日、和歌山市西小二里の市立西浜中学校で出前授業を行い、2年生162人が理容業、美容業、飲食業、クリーニング業の各講師から技術を学んだ。

厚生労働省が推奨する「生活衛生関係営業後継者育成支援事業」の一環で、同センターでは2014年から県内の中学生に出前授業を行っている。本年度は同校の他、海南市立下津第一中学校や紀の川市立那賀中学校など計5校で実施した。

この日、理容、美容、飲食、クリーニングの各組合から13人の講師が同校を訪問。生徒たちに各業種の基礎知識や仕事内容を説明し、仕事の技を実演した。

このうち理容の講師を務めたY’S HAIR ENOMOTO(白浜町)の榎本幸郎さんは、この道30年のベテラン理容師。親が理容師で同じ道を目指したこと、毎晩遅くまで練習した結果パーマの技術を競う大会で全国2位に輝いたことなどを話し「努力し、挫折や失敗を乗り越えることができれば結果はついてくる」と激励。
生徒たちは、実践でロットに髪を巻き付けるパーマの技に挑戦。初めてのことに緊張で腰が引ける生徒や上手にできたと笑顔を見せる生徒など、それぞれが仕事の厳しさや魅力を体感していた。

また、同校の鈴木健太教諭をモデルに、榎本さんが技術を披露。華麗にカットし、セットしていく様を目の前で見た生徒たちは「すごい」「めっちゃいい」と感嘆。完成すると大きな拍手が湧き上がった。

前田季亜(ときあ)さんは「実際にやってみると、すごく難しかったし緊張した。プロの技のすごさを実感したし、努力することの大切さを学ぶことができたこの経験を将来に役立てたい」と笑顔で話していた。

指導を受けながらロットを巻く生徒

指導を受けながらロットを巻く生徒

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