災害時の物資輸送 海南市が佐川急便と協定

海南市は18日、佐川急便㈱と災害時の支援物資受け入れや配送に関する協定を結んだ。南海トラフ巨大地震や台風、大雨などによる大規模な災害が発生した場合、被災者への食料や生活必需品などの物資の供給を行うことで生活の安定を図る。

協定によると、災害時に避難場所へ支援物資を届けるのが困難になった場合、同社が物資集積の拠点となり、支援物資の配送を担う。また、他県で災害が発生した際、同市の備蓄物資の輸送も行うという。

締結式は市役所であり、京都支店の須田充一支店長が出席。神出正巳市長は「被災者への円滑な支援物資を輸送するためには物流事業者の力が必要。災害発生から最初の3日間が勝負とされる。専門の業者に協力いただけるのは心強い」と話した。

これまでに同社は東日本大震災や熊本地震、伊豆の土砂災害などの発生の際に車両や人員を派遣している。

須田支店長は「地域のことも把握し、基地や車両がある。これまでの経験を生かし、万一の際には市民の力になれるよう企業として努力していきたい」と話した。

 

協定書を手に佐川急便須田支店長㊨と神出市長

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧