西脇山口線の整備が完了 全線4車線に

和歌山市北部で半世紀にわたり事業が進められてきた「都市計画道路西脇山口線」は25日、全線約17㌔の4車線整備が完成する。暫定2車線となっていた最後の区間、川永工区(宇田森~藤田、約1・3㌔)の作業が同日午前に終了し、午後には4車線で通行できる見通し。

県道路建設課によると、西脇山口線は磯の浦~里を結ぶ東西の幹線道路で、車道4車線と両側に自転車道・歩道を備える。県と市が1972年度から総事業費約500億円を投じて整備してきた。

市は西庄~栄谷の約4・9㌔を整備し、残りが県の事業区間。最後の川永工区は2013年度から約52億円をかけて工事が進められ、20年3月に暫定2車線で供用されていた。

西脇山口線の沿線ではこれまで、商業施設の立地などにより産業や観光の振興などの効果がみられる他、国道24号や県道粉河加太線を含めた交通量の分散により、渋滞の緩和も図られ、歩行者の安全も向上している。

災害発生時には、緊急輸送道路として救助活動や避難者への物資輸送などの円滑化も期待される。

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