学生支援で地域貢献 湊組財団が初の助成

和歌山県内の教育活動の振興などに取り組む一般財団法人湊組グループ記念財団は、21年度の助成先を決定。県内の特別支援学校3校と教育活動などを行う3団体に、それぞれが必要とする教材など10万円分を寄贈した。

同財団は、「地域社会とともに」を基本理念に掲げる同市湊の㈱湊組が昨年7月、「より具体的に地域社会に貢献できることをしたい」と公益事業を目的に設立。今回が第1回目の事業となる。

寄贈・援助先は県教委と共に必要度の高さで決めたといい「学校に対する寄贈」では、和歌山ろう学校にフットサルゴールなど、きのかわ支援学校にボッチャ用シート、モルックなど、和歌山さくら支援学校にボッチャセットを寄贈。

「教育活動等団体への援助」では、広川町立広小学校の放課後まなびルームに学習支援に係る問題集や文房具など、県民俗芸能保存協会に民俗文化財の保護・育成に係る活動費など、県日本拳法連盟にデジタルタイマーなどを贈った。

県庁南別館の県教育長室で3月28日に目録贈呈式が行われ、同社の代表取締役社長で同財団の笹本昌克代表理事らが出席。目録を受け取った宮﨑泉県教育長は「一つひとつが非常にありがたい」と感謝した。

同財団は22年度から、両事業に加え大学(短期大学を含む)進学者(23年4月入学者)向け給付奨学金(月額3万円)事業の募集を開始するとし、笹本代表理事は「地域社会の皆さんに貢献できることを引き続きやっていきたい」と話していた。

 

目録を手に笑顔の宮﨑教育長(左から2人目)と笹本代表理事(右から2人目)

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