桜とトキワマンサク 玉津島神社で対照の赤

和歌山市和歌浦中の玉津島神社の境内で、ソトオリヒメザクラとトキワマンサクが見頃を迎えた。同じ赤色の花を咲かせているが「淡さ」と「鮮やかさ」が対照的な色合いを醸し出し、参拝者の目を楽しませている。同時に見頃を楽しめるのは週末ごろまで。

玉津島神社は古来より住吉大社、柿本神社と並ぶ「和歌三神」を祭る神社として有名。その和歌三神の一人が、玉津島神社の祭神の一柱である「衣通姫尊(そとおりひめのみこと)」で、和歌の道に優れ、「衣を通して美しさが輝く」とされた絶世の美女でもあったされる。

境内の拝殿南側に植わるソトオリヒメザクラは、ソメイヨシノから作られた品種とされ、ソメイヨシノより薄いピンク色の花を咲かせる。約30年前に植樹された。桜の北側に立つトキワマンサクは、国内をはじめ中国などに分布する常緑性の樹木。二つの花は、毎年この時季に満開を迎える。

境内には、他にもヤマザクラやウコンザクラも咲いている。同神社の遠北(あちきた)喜美代権禰宜(ごんねぎ)は「衣通姫をまつる神社にふさわしい、赤の共演をぜひ楽しんでください」と話す。玉津島神社(℡073・444・0472)。

 

見頃を迎えたソトオリヒメザクラ(手前)とトキワマンサク(7日)

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