アユ漁近づく 紀ノ川漁協が稚魚2万匹放流

紀の川の本流、支流で5月21日にアユ漁が解禁されるのを前に、紀ノ川漁業協同組合(川口恭弘組合長)は4月13日、和歌山県紀の川市の竜門橋周辺の河原から大きさ約10㌢の稚アユ約2万匹を放流した。

ことしのアユの遡上(そじょう)は、産卵の遅れが影響し、例年より20日ほど遅いという。

同日早朝、組合員らは海産と養殖の稚アユをトラックに積み込んで紀の川に向かった。稚アユはトラックのいけすからホースをくぐって勢いよく川へ飛び込むと、ピチピチと元気に跳ね、身を寄せ合うように群がりながら、川の流れに身を任せるように泳いでいった。

本格的なアユ漁のシーズンには20㌢ほどに成長する。同漁協は今後、約7㌧の稚アユを追加で放流する予定。

川口組合長(69)は「アユに興味を持ってもらい、一人でも多くの人に釣りを楽しんでもらえれば」と話している。

 

紀の川に稚アユを放流する川口組合長

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