明るい色彩で表現 県文でエトアール展

1925年から活動する「エトアール洋画会」の第96回展が18日まで、和歌山市小松原通の県民文化会館特設展示室で開かれている。

エトアールとはフランス語で「星」の意味。当時和歌山で珍しかった洋画の発展を願い、創設メンバーが「和歌山の画壇の星に」となるよう名付けた。今展では会員5人が色彩豊かに表現した油彩や水彩、木版画約40点が並ぶ。

多色刷り木版画でクロアチアやイタリアの町並みを鮮やかに表現した山本秀太郎さん(90)は「明るい色を楽しんでもらえたら」と笑顔。

会員の東由紀男さん(75)は、西からの光を浴び美しく照る和歌山城の紅葉を、目を引く蛍光色のオレンジやピンクで描いた。東さんは「その時の感動を思い出しながら何度も色を塗り重ねた。『光』と『色』でどこまで表現できるのかが楽しい」と話す。

この他、布や畳の縁など異素材を用いて華やかな桜を表現した抽象画や雑賀崎の日常風景や身近な花、どこか懐かしい原風景を切り取った水彩画など個性豊かな作品が並ぶ。

山本さんは「明るい作品ばかり。絵を見て楽しんでもらえれば」と話していた。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。

 

色彩豊かな作品が並ぶ

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