田中章二さんらに 退職教職員コーチ委嘱
スポーツ競技において優れた指導力を有する退職した教職員らを「きのくにエクセレントコーチ」として和歌山県内の中学校や高校などに派遣する県教育委員会の制度に、本年度選ばれたコーチ9人の委嘱状交付式が14日、和歌山市小松原通の県民文化会館であった。それぞれが県全体の競技力向上に貢献することを誓った。
制度は2006年度に始まり、毎年コーチを委嘱している。委嘱状を一人ひとりに手渡した宮﨑泉教育長は「県の競技力向上のために大所高所から見ていただき、子どもたちと指導者を育ててほしい」とあいさつ。コーチを代表して、相撲で箕島高校に派遣される梅本登さん(74)が「専門性を生かし、世界で活躍できる選手の育成に尽力したい」と決意を述べた。
体操競技で五輪のメダル獲得や世界選手権出場を果たした「田中3きょうだい」の父親で、制度開始からコーチを続ける田中章二さん(72)は和歌山北高校に派遣される。田中さんは「新しい指導方法や技術を若手の指導者と一緒に勉強していくつもりで頑張りたい」と謙虚に抱負を述べ、生徒への指導については「時には我慢することも経験させながら心も鍛える指導ができたらいい」とも話した。
他の委嘱されたメンバーと年齢、専門種目・派遣先は次の通り。
田中良子(76)=弓道・日高高校▽髙橋次夫(74)=ウエイトリフティング・和歌山工業高校▽𠮷田儀人(67)=水泳・海南高校▽松尾英雄(68)=ホッケー・有田市立箕島中学校▽山路明(67)=レスリング・和歌山工業高校▽田中康雄(78)=弓道・紀央館高校▽坂本倫嗣(65)=ホッケー・田辺高校
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