フードバンクに精米 JAグループ和歌山

JAグループ和歌山は、企業などから寄付された食品や食材を生活に困窮する家庭に配る、和歌山県御坊市の「NPO法人フードバンク(FB)和歌山」に精米を毎月提供する。初めての取り組みで県内全域のJAが参加する。

同グループでは食や農、地域に関わる団体としてフードバンクの取り組みに賛同。組合員が生産する精米を持続的に提供する「愛をコメてプロジェクト」を立ち上げ、4月から始めることにした。

プロジェクトには、JA和歌山中央会・連合会を含めて県内全8地域のJAが参加。毎月、輪番制で精米を提供する。提供者はグループの役職員約3500人。専用袋に1人精米1合(約150㌘)を入れて持ち寄る。FB和歌山は毎月50~60㌔の精米、年間で約1万杯分のご飯を受け取ることができるという。

両団体は昨年3月「食品の提供・譲渡に関する合意書」を締結。同グループでは飲料水や災害備蓄品の缶詰類などをこれまで寄付してきた。

18日には、和歌山市美園町の県JAビルで贈呈式があり、両団体の関係者が出席。JAグループ和歌山の次本圭吾副会長が、FB和歌山の鈴木正文事務局長に今月分の371袋(約55㌔)の精米と目録を手渡した。

次本副会長は「フードバンク和歌山が進める社会福祉活動に活用してほしい」とあいさつ。鈴木事務局長は「大変ありがたい支援。本当に困っている方々に届けていきたい」と感謝を述べた。

各JAなどの担当月は次の通り。

4月=中央会・連合会▽5月=JAわかやま▽6月=JAながみね▽7月=JA紀の里▽8月=JA紀北かわかみ▽=9月=JAありだ▽10月=JA紀州▽11月=JA紀南▽12月=JAみくまの(来年以降もこの輪番制で続く)

贈呈を受けた鈴木事務局長㊨と、次本副会長

贈呈を受けた鈴木事務局長㊨と、次本副会長

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