地元の良いもの発信 岩橋にフードセンター

地元においしい野菜や果物がたくさんあることを知ってもらおうと、和歌山市の石井聡さん(31)・佳奈さん(30)夫妻は15日、地場産の農産物などを取り扱う「フードセンター イワセ」を同市岩橋にオープンした。

佳奈さんは和歌山の農産物を詰めた、わっぱ弁当が人気の「オズズキッチン」の店主。昨年6月から農家と消費者をつなぎ、その魅力を直接届けるフードセンターを新たに構えたいと、聡さんとクラウドファンディング(CF)に参加し、目標金額を達成。新しい店は、「オズズキッチン」隣の空き店舗を改装。気軽に入ってもらえるよう、昔のスーパーマーケットをイメージした。

同店で取り扱う農産物は、農薬・除草剤不使用。同市や近隣の紀の川市、岩出市など紀北筋を中心に11農家から直接仕入れた野菜や果物が日替わりで並ぶ。袋には作り手を身近に感じられるよう、どの農家が作ったか分かる目印を付けた。栽培方法やおいしい食べ方などを書いた手作りのポップも添え、その魅力を発信する。佳奈さんは「自分たちのすぐ近くにこだわって作られたおいしい物があることを知ってほしい」と笑顔で話す。

他にも聡さんの自家焙煎コーヒーや地元の自然栽培米で作った米粉ドーナツ、佳奈さんのわっぱ弁当(火曜・日曜限定)も販売。地元で製造した有機調味料や生活用品なども取り扱う。

オープン初日は、桃山町産の緑のカリフラワーや和歌山市産の葉たまねぎなどが店頭に並び、訪れた近所の家族連れなどが佳奈さんに調理方法を質問していた。

娘2人と一緒に買い物に来た水山佳世さん(38)は「子どもには安心安全な食べ物を食べさせたいと思っていたので、近くに購入できる店ができてうれしい」と話し、自然栽培のイチゴを購入。

石井夫妻は「私たちはこの地域が大好き。この店が地元のいろいろな食材や人が集まってくる“センター”になれればうれしい」と話していた。

午前11時から午後7時まで。水曜定休。

問い合わせは同店(℡073・463・6359)。

地元の魅力を発信する、店主の石井夫妻

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