「汗と涙と喜び」記す 小5の農林水産副読本

小学5年生の社会科副読本「わかやまの農林水産業」2022年度版が完成し、編集委員会から和歌山県教育委員会への贈呈式が26日、県庁南別館で行われた。

同書は、県、県教委、県森林組合連合会、県漁業協同組合連合会、JA和歌山中央会で構成する編集委が発行。県内の主な農林水産物と、生産に従事する人々の工夫や苦労などを豊富な写真とともに学ぶことができる。

1987年度から毎年、改訂を続け、本年度で第36版。気候条件に合わせた農作業のスケジュールをより分かりやすく示した他、収穫道具の写真の追加、スターチスやシシトウなど最新の県独自品種の紹介を拡充するなどしている。

今回は、県内の小学校、義務教育学校、特別支援学校241校の児童を中心に8699部、教員用の指導資料集766部を配布。贈呈式ではJA和歌山中央会の次本圭吾副会長が宮﨑泉県教育長に同書を手渡した。

宮﨑教育長は「素晴らしい出来栄えの貴重な資料を毎年頂き、本当にありがたい」と感謝し、編集専門委員会委員長で和歌山信愛大学非常勤講師の福田光男さんは「(生産者の)思い、願いを大切に編集している。汗、涙、喜びを描き、こんなに頑張って作られているということを子どもたちが感じてくれたらうれしい」と話していた。

宮﨑教育長㊨に副読本を手渡す次本副会長

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