にうつひめの森を保全 企業の森でキクロン

和歌山県が企業などに県内の森林保全への協力を呼び掛けている「企業の森」事業に、家庭用品製造・販売のキクロン㈱(和歌山市六番丁、嶋津俊宏社長)が参加し、9日に県庁で森林保全・管理についての協定の調印式が行われた。

同社は、世界遺産「丹生都比売神社」が位置するかつらぎ町上天野で、高野参詣道「町石道」沿いの民有林3・11㌶を「にうつひめの森」として、林内の整理や間伐などの保全活動を行う。活動期間は10年間で、現場の管理は同町森林組合に委託する。

調印式は知事室で行われ、嶋津社長、仁坂吉伸知事、中阪雅則町長の3人が協定書に署名した。

嶋津社長は、県内企業として地域貢献、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みを考える中で企業の森への参加を決めたとし、「社員も身近に感じ、行ってみたいと思える場所。丹生都比売神社や天野の地がもっと有名になればと思う。末永く活動したい」と話した。仁坂知事、中阪町長も同社の活動に期待を寄せた。

「にうつひめの森」を含め、企業の森に参加する企業・団体数は88、活動場所は101カ所となる。

 

協定書を手に(左から)仁坂知事、嶋津社長、中阪町長

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