奉仕を胸に50周年 国際ソロプチミスト和歌山

女性の地位向上や青少年支援などに取り組んでいる女性による奉仕団体「国際ソロプチミスト(SI)和歌山」(遠藤富美子会長、会員42人)は、認証50周年記念式典と祝宴を和歌山市のダイワロイネットホテル和歌山で開いた。記念事業による新たな支援の披露や記念表彰などが行われ、会員や来賓ら約90人が半世紀にわたる奉仕活動の節目を祝い合った。

SI和歌山は1972年5月24日、SI京都をスポンサークラブとし、日本で19番目のクラブとして認証を受けた。

50周年記念事業では、和歌山市の3児童養護施設の女子生徒を対象とする進学支援の「夢を拓く奨学金」、女性の大学院生を対象とする「大学院女子学生研究奨学金」の二つの奨学金制度を創設。研究奨学金の第一号には近畿大学大学院生物理工学研究科の中村美紗樹さんが決まり、記念式典で遠藤会長から目録が贈られた。

また、地域社会に貢献する青少年の活動グループを支援する「Sクラブ」に県立和歌山工業高校産業デザイン研究会を認証。南海和歌山市駅前広場にクスノキ2本、城前広場に時計塔、海南市民交流施設「海南ノビノス」にシンボルツリーなど地域への寄贈の他、4月に和歌山城ホール(和歌山市)で歌手の平原綾香さんのコンサートを開き、約900人が希望の歌声に聴き入った。

記念式典で遠藤会長は、試行錯誤しながら女性と子どもたちへの支援、青少年の健全育成、環境問題などに取り組んできたSI和歌山の歩みを振り返り、「私たち一人ひとりの力は小さいが、手を取り合い、先輩たちが築かれた50年の歴史の上に希望のともしびを掲げ、奉仕の道を会員一同、心を合わせて歩んでいく」とあいさつした。

SIアメリカの森田和子会長、尾花正啓和歌山市長らが祝辞を述べ、SIアメリカ日本中央リジョンの井植豊子ガバナーから記念盾が遠藤会長に授与された。

記念表彰では、SI和歌山のチャーターメンバー(創立会員)である西本和子さん、皆出席の竹家雅子さんと雜賀洋子さんの3人に花束が贈られた。

式典の後は祝宴に移り、祝賀の舞踊や演奏などを交えて、出席者は和やかに交流した。

 

認証50周年を祝った記念式典

 

「大学院女子学生研究奨学金」を受けた中村さん㊨

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