和工生の活動支援 国際ソロプチミスト和歌山

国際ソロプチミスト(SI)和歌山(遠藤富美子会長)は、認証50周年記念事業の一つとして、県立和歌山工業高校産業デザイン研究会を「Sクラブ」に認証し、支援することを決めた。認証式はこのほど、和歌山市西浜の同校で行われた。

SIは、奉仕について考え、実行する青少年を地域社会の中で育成することを目指し、社会貢献に取り組む青少年グループの活動を支援。大学生・専門学校生は「シグマソサエティ」、中学・高校生は「Sクラブ」として認証している。

同校産業デザイン科は、県立博物館などと連携し、地域の寺社の仏像や神像を盗難被害や災害から守り、信仰の場を維持するため、3Dプリンターでレプリカの「お身代わり仏像」を作成し、奉納する取り組みを2012年度から継続。これまでに作成中も含め、8市町19カ所の36体を手掛けている。

Sクラブに認証された産業デザイン研究会は、同科の1年生40人が参加。先輩から引き継いでいく活動に必要な資材などを、SI和歌山が支援していく。

認証式では、遠藤会長が同研究会会長の1年生、尾保手香乃さん(15)、副会長の矢川吏温さん(15)に認証状や目録、Sクラブのピンバッジなどを授与。松本泰幸校長、同科の児玉幸宗科長が感謝のあいさつをした。

尾保手さんは「これからの学生生活でたくさんのことを学び、次へと受け継いでいきたい」、矢川さん(15)は「3Dプリンターを使って、社会で困っている人の役に立ちたい」と話していた。

 

認証式で笑顔の(左から)矢川さん、遠藤会長、尾保手さん