和歌山市長選、市議の𠮷本氏が立候補を表明
任期満了に伴う和歌山市長選挙(8月14日告示、同21日投開票)に、市議の𠮷本昌純氏(65)が26日、立候補を正式に表明した。同市北出島の後援会事務所で記者会見し「市民が積極的に関われる市政を目指す。このまちで暮らす人々のために全力を尽くし、小さな意見も取りこぼさず市政に反映していきたい」と述べた。
市長選を巡っては現職の尾花正啓氏(69)がすでに出馬を表明している。
出馬を決断した理由として、ことし1月、県が誘致を進めていたカジノを含む統合型リゾート(IR)について、尾花市長が、誘致の賛否を問う住民投票の実施は必要ないと判断したことを挙げ「市民の意見を聞かなかった。私自身の政治信条と異なる」と述べた。
尾花市政については「市の公共施設などが建ち、まちがきれいになったことは素晴らしい」と評価しつつも、予算や優先順位に疑問があると指摘。子育て世帯の経済、教育、発育面に対する支援、紀の川右岸地域の早急な浄水場整備や老朽水道管の点検・更新に取り組むとし、ワーケーションの推進や企業誘致にも力を入れていきたいと話した。
𠮷本氏は近畿大学経営学部経営学科を卒業。和歌山市役所で24年間勤務し、2007年の市議選で初当選し4期目。昨年6月に議長に就任したが、ことし3月に議長職を辞任し、所属する市議会会派の自民党市議団からも離脱していた。6月に議員を辞職するという。
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