寿敬会が「くるみん」に 仕事と育児両立支援

和歌山労働局(小島敬二局長)は、仕事と育児の両立支援に取り組む「子育てサポート企業(くるみん)」に、高齢者福祉施設を運営する社会福祉法人寿敬会(和歌山市平尾)を認定した。県内の認定企業は20社目。

「くるみん」は、次世代育成支援対策推進法に基づき、仕事と育児の両立支援に向けて策定した行動計画を達成し、女性の育児休業取得率や労働時間などに関する基準を満たすことで認定される。認定を受けることで、認定マークを商品、広告などに付け、子育てサポート企業であることを内外にPRできる。

また、育児休業等取得率が女性で70%、男性で30%、企業独自の休暇制度取得率が男性で50%を満たす企業は、特例認定の「プラチナくるみん」を受けることができる。県内では和歌山市内の3社がすでに認定されている。

寿敬会は従業員256人(うち女性191人)。子育てしながら働きやすい職場環境を整備しようと、2011年6月に市内の社会福祉法人では初めて事業所内保育施設「愛友保育所」を開設。20年度の全国の育児休業の取得率が男性で12・65%、女性で81・6%であるのに対し、同会は男女とも100%を達成したことなどで認定となった。

24日に同会が運営する特別養護老人ホーム大日山荘で認定通知書の交付式が行われ、同会の中谷幸子施設長は、育児休業でキャリアを中断しても職場復帰しやすいのが福祉業界の強みとし、「職場の平均年齢をもっと下げられるように努力を続けたい」と話した。

 

くるみん認定を受けた寿敬会の中谷施設長㊧

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