関係改善へ意見交換 韓国副総領事が来県

韓国の李弘燁(イ・ホンヨプ)駐大阪副総領事が24日、観光、経済分野の公的機関の担当者らと共に和歌山県庁の下宏副知事を訪問し、交流の促進に向けて意見を交わした。

李氏は、ハンガリーやアメリカの大使館勤務などを経て昨年8月に駐大阪副総領事に就任。冷え込んだ日韓関係の改善に積極的な姿勢を示す尹錫悦(ユン・ソクヨル)新大統領の就任を機に、コロナ後も見据え、観光や経済をはじめとして良好な関係を構築しようと、今回の来県が実現した。

李副総領事は、新政権発足に伴う関係改善の機運に加え、ロシアによるウクライナ侵攻により、価値を共有する国との関係が一層重要となっているとし、「韓日関係はスタートラインに立っている状態。今からまた、対等の関係で発展していくことができる」などと話した。

下副知事は、コロナ禍前は韓国から和歌山に多くの観光客が訪れていたことなどにふれ、民間交流が再び活発になることに期待。「お互いの理解を深めることが基本になる。皆さんの来訪には意味がある」と応じ、贈り物を渡し合うなどして歓談した。

韓国側の一行には、大韓貿易投資振興公社、全羅南道や釜山市、済州市(和歌山市の姉妹都市)の公的機関の観光、経済担当者らも参加。和歌山との関係構築に向け、県や和歌山市の担当者を交えて協議し、翌25日には県内の企業訪問も行われた。

李副総領事㊧に贈り物の紀州漆器を手渡す下副知事

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