猛暑の戦い、訴えに汗 選挙サンデー5候補

参院選は25、26日、公示後最初の週末を迎えた。和歌山選挙区(改選数1)に立候補している政治団体「新党くにもり」新人の谷口尚大候補(42)、共産新人の前久候補(66)、自民現職の鶴保庸介候補(55)=公明推薦=、NHK党新人の遠西愛美候補(37)、政治団体「参政党」新人の加藤充也候補(57)の5人は、和歌山市などを中心に活動し、真夏のような暑さの中、駅や商業施設前など人通りの多い場所での街頭演説、住宅街に分け入っての街宣などに汗を流した。

候補者の訴えを聞く有権者(26日)

 

谷口候補

谷口候補は25日午後、印南町から街宣に出発し、田辺市龍神村へ向かい、国道371、311号沿いを走り、同市と上富田町内のスーパーマーケットなどを回った。26日は、朝に同市の事務所を出発。同市本宮町から新宮市、那智勝浦町へと街宣し、勝浦漁港にぎわい市場前や商業施設前、交差点などで演説。夕方には太地町、串本町へと向かい、有権者に手を振りながら投票を呼び掛けた。

 

前候補

前候補は25日、橋本市と九度山町、かつらぎ町で遊説。人通りが多い南海林間田園都市駅前、道の駅「くしがきの里」などを回った。26日は和歌山市内で活動し、午前8時半からパームシティ和歌山店前(中野)での街頭演説を皮切りに、加太の淡嶋神社、小雑賀の住宅地などを走った。三葛の支援者宅でのミニ集会では、約10人を前に防衛費拡大への反対や生活を守るための政策などを訴えた。

 

鶴保候補

鶴保候補は25日、他候補の応援のため和歌山を離れ、夜に戻ると、和歌山市立和歌浦小学校で個人演説会に臨んだ。26日は市内を街宣し、宮小学校で個人演説会を開催。尾花正啓市長、中田宏参院議員(元横浜市長)、自民・公明の市議らが応援のマイクを握った。鶴保候補は聴衆に地域課題への多様な挑戦を呼び掛け、「壁にぶつかった時には私を使ってほしい。一緒に戦いましょう」と訴えた。

 

遠西候補

遠西候補は25、26日とも、海南市、有田市を中心に自らポスターを掲示板に貼りながら回った。海南では、小学校の近くに設置されている掲示板前で、近所の小学生らが「こないだの選挙にも出ていた人だ」と声を掛けてくれたという。遠西候補は「子どもらが前回の衆院選から名前を覚えてくれていたことに驚いた。少しずつでも活動が浸透してきているのが実感できた」と手応えを話した。

 

加藤候補

加藤候補は25日、橋本自然農苑(橋本市上田)で橋本進代表と共にマイクを握り、農地演説。県民が県産食材を買いたくなるような仕組みづくりとして、政府によるデジタルポイントの発行を挙げ、「体にいいものを食べて健康になれば医療費削減、消費税ゼロの他、一次産業が活性化して後継者に若者が戻り、地域が活性化する」と訴えた。26日は、JR和歌山駅前で街頭演説などを行った。

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