くぐって無病息災を 丹生神社で茅の輪作り

和歌山市直川の丹生(にう)神社で30日に行われる神事「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」に向けて27日、同神社では総代10人が集まり、茅(ち)の輪作りを行った。

「大祓」とは生活の中で生じた罪やけがれを除去し、災厄を避けるための儀式のこと。同神社では夏と冬(12月31日)の年2回行っている。

この日、弘田康英宮司と総代らは午前8時ごろから準備を開始。地区の茅葺(ちがや)を刈り取った後、他の草とより分けながら茅葺だけの束を作り、麻ひもでつなぎ合わせて直径約2㍍の茅の輪が完成した。

参拝者はこの茅の輪を左、右、左の順で8の字に3回くぐると、罪やけがれをはらい幸福を招くといわれ、例年同神社には200~300人の参拝者が訪れるという。

茅の輪は約1週間、境内に設置されており、参拝者は随時くぐってお参りができる。弘田宮司は「無病息災、疫病退散を願いながら、ぜひ茅の輪くぐりをしてください」と笑顔で呼び掛けている。

 

茅の輪を手に笑顔の弘田宮司㊨と総代の皆さん

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