今後増加の可能性大 新規感染者は168人

和歌山県が28日に発表した県内の新型コロナウイルス新規感染者は168人で、前週の同じ火曜に比べて92人増加し、前週比の増加は8日連続となった。一日の感染者が150人を超えたのは5月27日以来32日ぶり。県福祉保健部の野㞍孝子技監は、大阪府など県外に出掛けた人の持ち込みによる感染例が増えているとし、今後さらに増加する可能性が大きいと危機感を示した。

168人の保健所管内別内訳は、和歌山市104人、海南4人、岩出15人、橋本13人、湯浅2人、御坊4人、田辺10人、新宮15人、県外1人。和歌山市は34日ぶりに100人を上回った。

新規感染者を年代別にみると、10歳未満の小学生が47人と多く、特に和歌山市では新型コロナによる学級閉鎖が28日時点で6校9クラスに上っている。

新規クラスター(感染者集団)の認定は2件。403例目は和歌山市の小学校で、同じクラスの児童12人が感染。404例目は新宮管内の病院で、看護師ら職員5人が陽性となり、入院患者や職員ら約80人の検査を進めている。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比9・9人増の72・6人で、145日ぶりに8日連続の増加となった。保健所管内別では、和歌山市が26日ぶりに100人を上回り、100・3人。

県内の感染者は累計4万4319人。入院者数は62人、重症者は県基準で3人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は6人。病床使用率は10・5%。自宅やホテルでの療養者は572人。

野㞍技監は、前週比で新規感染者が8日連続して増加していることについて、前半の増加はクラスターが多発した影響と見ていたが、今週に入ってからは県外からの持ち込み例が多く、「危機感を持っている。今週は増加が続く可能性が大きい」と述べた。

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