新規感染204人 小学校でクラスター多発

和歌山県が6月30日に発表した県内の新型コロナウイルス新規感染者は204人で、5月25日以来36日ぶりに200人を上回った。前週の同じ木曜と比べると116人増え、前週比の増加は10日連続。新規クラスター(感染者集団)は和歌山市の小学校などで6件を認定した。

204人の保健所管内別内訳は、和歌山市126人、海南5人、岩出20人、橋本8人、湯浅3人、御坊12人、田辺8人、新宮18人、県外4人。

405例目のクラスターは御坊管内の高校で、生徒8人と職員4人が感染。406例目は湯浅管内の保育所で、陽性者は園児7人。407例目は和歌山市の小学校で、児童6人と職員1人が感染。408例目も同市の小学校で、児童5人が感染。409例目も同市の小学校で、児童7人が感染した。410例目は同市の運動クラブで、利用者の小学生5人とコーチ1人の陽性が確認された。

今回の小学校3校と、すでにクラスター認定されている小学校1校には、いずれも410例目の運動クラブを利用する児童がおり、県は共通の感染ルートがあるとみて関連を調べている。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比12・5人増の89・7人で、147日ぶりに10日連続の増加となった。

県内の感染者は累計4万4667人。入院者数は69人、重症者は県基準で3人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は5人。病床使用率は11・7%。自宅やホテルでの療養者は728人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は上昇傾向にある現在の感染状況について、主流であるオミクロン株の変異系統「BA・2」と、より感染力が強いとみられる「BA・5」が疑われる例が混在しているとし、「今後も感染者が増える可能性は大きい」と述べ、基本的な感染対策の徹底などを改めて呼び掛けた。

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