最後の日曜は大票田で 5候補が懸命の訴え

参院選は2、3日、期間中最後の日曜日を含む週末を迎え、和歌山選挙区(改選数1)に立候補している政治団体「新党くにもり」新人の谷口尚大候補(42)、共産新人の前久候補(66)、自民現職の鶴保庸介候補(55)=公明推薦=、NHK党新人の遠西愛美候補(37)、政治団体「参政党」新人の加藤充也候補(57)の5人は、大票田の和歌山市、田辺市などで活動した。やや暑さが和らぐ中、まちなかを街宣し、駅前などでは懸命の訴えに声を強めた。

谷口候補

谷口候補は2日、飛び地の北山村で遊説。3日は朝から白浜町内を回った。午後には和歌山市に移動し、JR和歌山駅前で行った街頭演説には、国守衆全国評議会議長で頑張れ日本!全国行動委員会幹事長の水島総氏が応援に駆け付け、「自然エネルギーのために山を切り崩すべきではない。和歌山の自然は谷口が守る」などと訴えた。続いて南海和歌山市駅前でも演説し、有権者に支持を訴えた。

前候補

前候補は2日、田辺市内で遊説。三光寺前や都市農村交流施設「秋津野ガルテン」前、湊交差点などを回った。3日は、紀の川市の市民体育館で個人演説会を開き、約100人が集まる中、昨年の衆院選で共産が支援した藤井幹雄弁護士が応援に駆け付けた。前候補は「各地で『戦争はあかん』という声を頂いた。世論も平和をどう守るかに変わってきた」と、憲法9条を守る重要性を訴えた。

鶴保候補

鶴保候補は2日、自民党の他候補の応援のため新潟県へ出掛けた。夜に和歌山市に戻り、市立紀伊小学校での個人演説会で支持を訴えた。先週日曜日に続き、3日は終日、同市内で活動。前衆院議員の支援者の集会に出席した他、漁業関係者の会合でもマイクを握った。夜には四箇郷小学校で個人演説会を開き、地元市議らに加え他県の国会議員らの応援も受け、終盤戦に向けて支援者と共に気勢を上げた。

遠西候補

遠西候補の陣営には1日午後5時、南海和歌山市駅前広場にNHK党の街宣カーが訪れ、今回の公約、3年前に国政政党となったことでの成果を訴えた。2日は九度山、かつらぎ、高野町中心部のポスター貼りに回った。3日は田辺市内でポスターを貼った。市街地のにぎわいや、海、山の自然が身近にある環境に遠西候補は「素晴らしい所。和歌山の良さに改めて気が付いた」と話した。

加藤候補

加藤候補は2日、自然農法を行う紀の川市の桃畑を訪れ、化学的な物質に依存しない食の政策を訴えた。3日は和歌山市内で人口の多いふじと台などを街宣。街頭演説を日課としているJR和歌山駅前では、運動員と共にビラを配り、既成政党を批判し、国民が政治に参加する意思を示すよう呼び掛けた。加藤候補は「声を掛けてくれる人が増え、認知度は高まっている」と手応えを話し、終盤戦はフル稼働で走る。

街頭演説する候補と有権者にビラを配る運動員(3日)

街頭演説する候補と有権者にビラを配る運動員(3日)

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