院内感染など再拡大 新規2日連続300人超

和歌山県が7日に発表した県内の新型コロナウイルス新規感染者は314人で、2日続けて300人を上回った。前週の同じ木曜との比較では110人増え、前週比の増加は17日連続。クラスター(感染者集団)の発生が続き、病院や学校、高齢者施設など6件を認定した。オミクロン株の変異系統「BA・5」の感染は新たに3人が確定し、計6人となった。

314人の保健所管内別内訳は、和歌山市176人、海南13人、岩出50人、橋本11人、湯浅16人、御坊13人、田辺16人、新宮19人。

新規クラスターの場所と感染者数は、426例目が和歌山市の小学校で児童8人、427例目が同市のサービス付き高齢者向け住宅で職員3人と入居者2人、428例目は同市の病院で入院患者3人と退院済みの患者1人、職員3人、429例目は田辺管内の保育所で園児13人と職員4人、430例目は御坊管内の運動クラブで所属の小学生16人とコーチ1人、431例目は和歌山市の県立医科大学付属病院で入院患者4人と職員4人となっている。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比11・9人増の175・3人で、17日連続の増加となった。

県内の感染者は累計4万6286人。入院者数は108人、重症者は県基準で8人、国基準の該当者はなく、肺炎患者は21人。病床使用率は21・1%。自宅やホテルでの療養者は1394人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、病院や高齢者施設でのクラスターが増えると医療体制に影響が出かねないとし、県外に出掛けた職員からの持ち込み例があることから、リスクの高い行動の後は検査の実施などを意識することや、本人や家族に症状があれば出勤せず、直ちに検査することを改めて呼び掛けた。

BA・5は、従来のBA・1、BA・2に比べて感染力が強く、免疫をすり抜けて感染しやすい特徴があると指摘。2回目までのワクチン接種では予防効果は期待できないとの見方を示し、地域での感染拡大を防ぐためにも、3、4回目の接種をするのが望ましいとした。

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