桐蔭が決勝進出へ 和東は投手崩れ大量失点

第104回全国高校野球選手権和歌山大会14日目の27日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われた準決勝は、2試合とも大差のコールドゲームという異例の展開だった。第2試合は桐蔭が10―0で和歌山東を破り、昨夏の全国王者、智弁和歌山との決勝に進んだ。

 

14日目【準決勝・第2試合】

和歌山東
桐蔭 × 10

(5回コールド)
〔和〕田村、麻田―辻〔桐〕高野、寺田―西尾▽三塁打=有本(桐)▽二塁打=山﨑、西2、有本(桐)

 

試合は、初回から桐蔭打線が爆発。一死1塁から西が盗塁に成功し、3番有本の適時三塁打で先制すると、4番高野の右前適時打、6番山﨑の適時二塁打で3点を先取したところで、和歌山東の先発・田村をマウンドから引きずり降ろした。制球が定まらない二番手の麻田も攻め立て、押し出し四球と西の走者一掃となる適時二塁打で、この回一挙に9得点を挙げた。

投げては、桐蔭の先発・高野が4回57球無失点3被安打の好投。リリーフした寺田も1回21球無安打無失点に抑えた。33年ぶり11回目(1948年以降)の決勝進出を決めると、応援スタンドは歓喜に沸いた。

和歌山東は、投手陣が初回に打ち込まれ、反撃のきっかけをつかめなかった。

桐蔭の矢野健太郎監督は「甲子園で勝つためにここまで頑張ってきた」と話し、「こつこつ練習してきたことが夏につながっている」と選手をたたえた。打撃については、「西がお手本のように打ってくれた」と喜び、智弁との決勝に向けて、「挑戦者のつもりで、これまでやってきたことを全て出すだけ」と意気込んだ。

 

3打点を挙げた有本(桐蔭)

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