県内感染者6万人超 新規1225人、3人死亡

和歌山県が27日に発表した県内の新型コロナウイルス新規感染者は1225人(前週水曜比479人増)で、県内の感染者は累計6万人を超え、6万947人となった。80~90代の3人の死亡が確認され、県内の死者は累計127人。爆発的な感染拡大により、重症化リスクの高い高齢者の感染も増えている。新規クラスター(感染者集団)は5件を認定した。

亡くなったのは、和歌山市の90代女性、海南保健所管内の80代女性と90代女性で、いずれも新型コロナが直接死因となった。海南管内の2人はクラスターとなった特別養護老人ホームの入居者だった。

新規感染者1225人の保健所管内別内訳は、和歌山市628人、海南82人、岩出115人、橋本128人、湯浅62人、御坊57人、田辺95人、新宮50人、県外8人。岩出、橋本、御坊、田辺は過去最多となった。

新規クラスターの場所と感染者数は、511例目が和歌山市の特別養護老人ホームで入所者7人とショートステイ利用者2人、512例目は岩出管内の高校で生徒9人と職員1人、513例目は新宮管内の障害者支援施設で利用者4人と職員2人、514例目は同市の病院で入院患者7人と職員7人、515例目は田辺管内の障害者支援施設で入所者6人と職員2人。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比51・8人増の822・3人で過去最多を更新。保健所管内別でも和歌山市の1221・9人をはじめ、海南、岩出、橋本、御坊、田辺が過去最多となった。

県内の入院者数は369人、重症者は県基準で36人、国基準の該当者は2人、肺炎患者は48人。病床使用率は69・8%。自宅やホテルでの療養者は6309人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、高齢者で急激に症状が悪化する事例がみられるとし、医療機関や介護施設に感染が持ち込まれると、さらに重症者や死者が増える恐れがあることから、職員の感染防止対策の徹底を改めて呼び掛けた。

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