脱炭素へ3億円寄付 三菱UFJが和歌山市に

脱炭素社会の実現を目指す和歌山市の取り組みに対し、㈱三菱UFJ銀行が3億円を寄付した。市は寄付金を「市地球温暖化対策基金」とし、脱炭素先行地域を進める事業などに活用する。3日、同社に対する感謝状の贈呈式が市役所で行われた。

市は、下水汚泥をバイオマス(生物由来の資源)として活用する全国初の電力創造システムの研究など、脱炭素社会への取り組みを推進。中心市街地を脱炭素先行地域とし、防災力を兼ね備え、2030年に電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロを目指す「水と緑を活かした環境コンパクトシティ」の実現に向け、プロジェクトチームを設置している。

三菱UFJ銀行は市の取り組みに賛同し、企業版ふるさと納税により今回の寄付を行った。市は6月市議会に同基金の条例案を提出し、成立している。

贈呈式には、同社から取締役専務執行役員の松岡健太郎氏らが出席し、尾花正啓市長が感謝状を手渡した。

松岡氏は「和歌山市の先進的な取り組みに共感している。市の発展、市民の安心、持続可能な社会の実現に貢献できるものになればありがたい」と話し、尾花市長は「市民全体が脱炭素に向かってもらえるように、取り組みを進めていきたい」と述べた。

尾花市長㊧から感謝状を受け取る松岡取締役専務執行役員

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