優れた選手全国募集 県立高校で特色化選抜

和歌山県は来年度から、県立高校入学者選抜で、県内および全国から優れた成績を収めた生徒を募集する「スポーツ」区分を新たに設けた「特色化選抜」を実施すると発表した。

県スポーツ課によると、優秀な成績を収める県内の中学生が県外の私立高校へ流出している現状を踏まえ、県内にとどまってもらうとともに、県外の優秀な選手に県へ来てもらうことが目的。

これまでは「特別選抜」という制度名で「連携型中高一貫」と「農業」の2区分だったのが、今回新たにスポーツを加えて3区分となり、名称も変更した。

実施校、競技、募集枠は、和歌山北高校・陸上競技(男子・女子)3人程度、レスリング(男子)3人程度、箕島高校・相撲(男子)3人程度。

対象は、ことし4月から来年3月までに中学校を卒業、または卒業見込み者。出願資格は、中学校在学中に当該競技で中学校体育連盟や日本オリンピック委員会、またはこれらに準ずる団体が主催の地区大会(近畿大会など)や全国大会に出場し、地区大会(近畿大会など)で8位以上、全国大会で16位以上の成績を収めていること。集団競技や個人・対人の団体種目については、その大会で選手登録(補欠を含む)していることが必須となる。

同課が県立高校を対象に募った中から、競技実績を重視した上で指導者を含めた練習環境や、寮などの居住環境の充実度などを総合的に判断したという。来年度は同2校3部で実施し、今後さらに実施校や競技などを増やしていく予定。詳細は9月、県のホームページに実施要項を掲載する。

2023年度県立高校入学者選抜の日程は、出願が2月1日、検査は同7日、合格内定が同14日。

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