一律基準に縛られない地方へ 新たな仕組みを一緒につくる

鶴保 庸介

猛暑の中、皆さんに大変にお世話になり何とか5度目の選挙を日本一の得票率で通過させていただくことができました。
しかし、選挙中、名前を連呼し早朝から深夜まで街宣カーで街中を大音量で駆け抜ける。こんな選挙スタイルは今や日本、台湾、韓国くらいのものだと聞いたことがあります。そろそろこうしたことを抜本的に考え直さなければならないのかもしれませんね。
考え直すと言えば、私は選挙戦中この国の一律基準によって縛られる地方の有り様を真っ先に考え直さなければならないと訴えてきました。これから先、さまざまな地方のニーズや、細かなわれわれの生活スタイルが国の一律基準に縛られないような仕組みを考えなければなりません。そしてまた、こうした仕組みづくりのためにも政治が地方にとって不利な状況を作らないように、単純人口割で地方の国会議員の数を決めるような考え方を見直さなければならないと思います。
例えば、私は今回選挙が終わっての1月間の間にも観光、自動車整備、鳥獣被害、捕鯨の分野でそれぞれ和歌山県特有の陳情をいただきました。これらに対しての宿題返し、も行ってきたつもりです。
しかしどれもこれも都市に住む人の周辺にはおよそ起こり得ないような問題ばかりです。
長く議員をやらせていただいてますから、その変化は誰よりも感じるものがあります。その昔多かったのは、社会インフラの整備、地方の医師不足、教育現場や社会福祉分野での働き方についての陳情等でした。比べると、これらの問題は全て全国的ルールのある意味しわ寄せが地方に及んだものであると言っていい部分が多いと思いますが最近は地方特有の問題も多くなってきました。つまり全く別世界の問題提起がなされるようになってきたのであります。
こうした状況において、これまでのように東京でルールを決め、それを地方に適応しようとしても公務員の倫理か何か知りませんが、そもそも東京の官僚が地方の実情を知らない。現場の声を聞きに行く努力すらしないのではなくできない。
まさに仕組みを考え直さなければならない時期に陥っています。これから先さまざまなことを皆さんと一緒につくっていきたい、その大きな責任をいただいた戦記はこのたびの7月10日でした。
頑張ってますではなくがんばりますと宣言して筆を置きます。

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