ペンギンのノエル お城の動物園に仲間入り

和歌山市の和歌山城公園動物園にこのほど、フンボルトペンギンの雌の「ハコ」(6)のパートナー候補として、伊勢シーパラダイス(三重県伊勢市)から雄の「ノエル」(5)がやって来た。

7月30日からは同園のペンギン舎で一般公開が始まり、新たな仲間に加わったノエルがハコらと元気に泳ぐ姿を見ることができる。

6月に同園に到着したノエルは、検疫期間を経た後、隔離舎でハコとお見合い。同園の飼育員、湯浅真波さんはノエルについて「惚れやすいタイプ」だとし、終始ハコの背中にくっつきにいくなど、すでに相性の良さがうかがえるという。

お見合い期間には、2羽がけんかをすることもなく、互いに羽づくろいをするなど仲の良い様子が見られたとし、新たな夫婦の誕生に期待がかかる。

同園で夫婦といえば、2020年末に「信州塩尻農業公園チロルの森」(長野県塩尻市)の閉園に伴いやって来た2頭のアルパカが人気だったが、雌の「アルル」は6月20日、消化器不良を患い数日間の治療の末に永眠した。

アルルと雄の「パルル」はともに2010年生まれ。アルパカの平均寿命は15~20歳といわれることから、11歳のアルルも高齢だったと考えられる。

2頭は飼育員の中でも「特にパルルがアルルにメロメロで、ラブラブな様子に癒やされる」という声が上がるほど仲が良く、アルルが死んだ後の数日間は、パルルが寂しそうにアルルを探すかのように鳴き続けていたという。

湯浅さんによると、最近は鳴くこともなく元の元気なパルルに戻っているというが、時折寂しそうな様子を見せるといい、「人が近くにいるとうれしいようで、ツバを吐いてしまうこともあるけれど、パルルに会いに来てもらえれば」と来園を呼び掛けている。

相性の良さを見せるハコとノエル㊧(和歌山城公園動物園提供)

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