タップダンスぽこ・あ・ぽこ 35周年公演

ことし35周年を迎えた和歌山県岩出市のタップダンス教室「スタジオ ぽこ・あ・ぽこ」(田中美和代表)の記念公演「和歌山シアタータップダンスフェスティバル」が9月4日午後1時半から、和歌山市小松原通の県民文化会館小ホールで開かれる。メンバーは「コロナ禍でも、みんな前向きに大好きなタップの練習を重ねてきました。笑顔のステージを届けたい」と話している。

県内唯一のタップダンス教室として、1987年に活動をスタートし、岩出市や和歌山市などに教室を開講した。タップを通じて地元を盛り上げようと、ふるさとの民謡や和歌山にちなんだ楽曲で独自の和風タップを考案し、発表。多数の海外公演を重ね、その魅力を世界に発信してきた。田中代表(57)は「一つの作品をつくる中で、その背景や地域の特色を知り、地元や日本の素晴らしさを見つめ直すことができました」と振り返る。

今回ステージに上がるのは8歳から90歳までの25人。3部構成で、ロックバンドのTHE BEAT、藪下将人さん、田頭宜和さんら地元ミュージシャンの他、田中代表と交流のあるダンス仲間も友情出演する。

1部は「雑賀の孫市」「根来の子守唄」などに合わせ、タップと音楽で県内を旅するステージ。2部は藪下さん、田頭さんとのコラボ。3部では昭和歌謡やジャズのスタンダード曲に乗せて披露する。

教室名の「ぽこ・あ・ぽこ」は、イタリア語で「少しずつ」「だんだん」などを意味する言葉という。25周年、30周年と節目ごとに公演を企画してきた田中代表は「気がつけば35年。これからも一歩ずつ歩を進め、私自身、還暦を迎えても舞台に立っていたいですね」と笑顔で話す。

休止期間もありながら30年にわたってタップを続けてきたという和歌山市の西鳥由美さん(49)は「音楽や踊りが好きで始めましたが、体も鍛えられて良いです。リズムを刻み、音楽と一体となったタップは楽しいですね」とにっこり。高野口町出身で、大阪府河内長野市から通う達谷紀昭さん(50)は「自分の体が楽器になり、音をつくり出せるのが大きな魅力。みんなと自分の靴音がそろった瞬間は最高に気持ちがいい。記念公演では成果を出し切りたい」と意気込んでいる。

前売り、当日券とも1400円。チケットは同館で取り扱っている。問い合わせは田中代表(℡090・3719・2603)。

華麗な足さばきでタップを踏むメンバー

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