保険の仕組みを解説 明治安田生命が授業

お金や保険に関する知識を早い時期から身に付けてもらおうと、明治安田生命和歌山支社は9日、和歌山市有本の紀之川中学校で金融に関する出前授業を実施。2年生約160人が、保険のプロから将来に向けて備えることの重要性を学んだ。

成人年齢の引き下げや、高校の学習指導要領で金融教育が導入されるなど、金融リテラシーの向上が求められる中、同社は小学校高学年から中学生、高校生向けの出前授業を全国で行っている。和歌山支社でも社会貢献の一環として2020年から、地元の中学校で出前授業を実施。昨年は同市立加太中学校での授業が評価され、同校と共に金融広報中央委員会主催の「第18回金融教育に関する実践報告コンクール」の奨励賞を受けた。

この日、紀之川中学校では同社和歌山支社の須藤京子営業統括部長らが講師を務め、同社のオリジナル教材を活用し、クイズ形式で保険や投資の重要性を分かりやすく解説した。

須藤営業統括部長は、リスクの備えとして、自分で守る「自助」、共に助け合う「共助」、困った人を助ける「公助」があることを説明。人生において大きなリスクが発生した場合、国の社会保障だけでは足りない部分は、「自助」で補わなければいけないとし、その不足分を補う方法として「保険」、「貯蓄」、「投資」、それぞれの特徴を挙げた。

須藤営業統括部長は「人生100年時代の今、早いうちからきちんとした金融に関する知識を持って備えることが大切」と呼び掛けた。

授業を受けた土田遥大さんは「保険のことをちゃんと知れたことが一番大きかった。今から将来に備えて、お金に困らないようにしたい」と笑顔。

須藤営業統括部長は「いざリスクが現実になりそうになった時、こんな仕組みがあったなと思い出してもらえるきっかけになれば」と話していた。

お金や保険の仕組みを解説する須藤営業統括部長

お金や保険の仕組みを解説する須藤営業統括部長