奈良の原風景 南野上公民館写真教室展
和歌山県海南市の南野上公民館写真教室のメンバー5人が、日本の原風景を求め、古都・奈良を撮影した作品展「まほろばの里を歩く」が30日まで、和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで開かれている。
同教室は12年ほど前、写真歴約30年の田津原博文代表を中心に発足した。現在は42歳から79歳までの9人が所属。年4回の作品展を目指し、活動している。
教室のテーマは「日本の原風景」。今展では、和歌山からも近く歴史ある奈良を舞台に、ふるさとや、わびさびを感じる作品26点が並ぶ。
出品者は、田津原代表の他、坂本二三子さん・淳さん親子、末吉仁志さん、中野義弘さん。日本最古級の仏像・飛鳥大仏を撮影した田津原代表は「見る方向一つで表情が違う」と話し、光と影のコントラストで仏像の哀愁ある横顔を表現。
夕景をバックに、若草山で純白のウエディングドレスとタキシードを着た新郎新婦が真っすぐに前を見据えた「運命の日」や、満開のしだれ桜の下、散策を楽しむ人や弁当を食べる親子連れなど、にぎやかな春の一日を捉えた「お花見日和」など時間や季節で表情を変える古都・奈良の魅力を写真で伝える。
また、農村の原風景を色濃く残す明日香村の「稲渕の棚田」や、宇陀市にある推定樹齢300年の古桜「又兵衛桜」が滝のように咲き誇る荘厳な姿を撮影した作品も並ぶ。
坂本淳さんは「同じ所で撮影しても、それぞれの個性が光って面白い」と笑顔。田津原代表は「見た人が共鳴できるような自然豊かな原風景を感じてもらえれば」と話している。
午前10時から午後7時(最終日は3時)まで。問い合わせは同店(℡073・477・3155)。
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