下落続くも率は縮小 22年県内地価調査

和歌山県は20日、県内の基準地213地点の地価(7月1日時点)を発表した。住宅地の1平方㍍当たりの平均価格は32年連続下落の3万5700円(前年比1・1%減)、商業地は31年連続下落の8万2900円(同0・9%減)で、下落傾向は続いているが、いずれも下落率は縮小し、価格上昇地点が増えている。

住宅地は、下落率が昨年の1・4%から縮小した。価格上昇地点は、昨年は印南町と串本町の2地点だったのが、10地点(和歌山市8、印南町1、串本町1)に増加。同市で上昇したのは、居住環境や利便性に優れた地点で、津波被害が懸念される紀中・紀南では、高台の地点となっている。横ばいは13地点(同市4、橋本市1、田辺市3、岩出市2、白浜町1、上富田町1、串本町1)あった。

商業地の下落率は、昨年の1・2%から縮小。昨年は上昇地点がなかったが、ことしは和歌山市の6地点が上昇した。いずれも、市中心部や主要幹線道路沿いの繁華性に優れた地点となっている。横ばいは6地点(同市4、田辺市2)あった。

最高価格は、住宅地は「和歌山市吹上4丁目6番10」が10年連続トップの19万5000円(前年比0・5%増)。商業地は「同市友田町5丁目50番外」が24年連続トップの44万3000円(同0・2%増)だった。

本紙エリア5市町の平均価格は次の通り(住=住宅地、商=商業地、かっこ内は前年比変動率)。

和歌山市=住7万3100円(0・5%減)、商13万8700円(0・1%減)▽海南市=住4万円(1・3%減)、商6万100円(1・3%減)▽紀の川市=住2万1000円(1・2%減)、商3万2900円(1・3%減)▽岩出市=住3万9800円(0・6%減)、商6万9600円(1・1%減)▽紀美野町=住1万7600円(1・3%減)

商業地の価格上昇率1位となった「和歌山市駿河町47」付近

商業地の価格上昇率1位となった「和歌山市駿河町47」付近

関連記事

同じカテゴリのニュース一覧