猛暑などで献血者減少 北高の生徒も協力

和歌山県赤十字血液センター(和歌山市和佐関戸)によると、ことしの9月は猛暑や台風などによる悪天候が続いたことが影響し、献血者が減少。同センターでは街頭で呼び掛ける他、地元の高校生にも協力を仰ぐなど、血液を安定して供給するための努力を続けている。

同センターによると、9月26 日時点で血液の必要量に対し、全体の95%、人数にして123人分が不足している。血液型別によっては、必要量の8割に満たないものもあるという。また現在、台風14号で甚大な被害を受けた九州に血液支援をしているため、さらに困難を極めている。

同センターでは、今後、献血の基盤を支えていく高校生の参加機会を増やし、継続的に献血をしてもらうきっかけにしようとこれまで各学校に協力を呼び掛けてきた。今回は和歌山北高校(同市市小路)が応じ、同校近隣の商業施設への追加配車を決めた。

このほど、同市福島のエバグリーン福島店に同校のボート部やソフトテニス部の部員ら15人が集まり、献血に協力。

今回が初めての献血だという、ソフトテニス部キャプテンの後藤優斗さん(16)は「思ったよりも痛くなかった。病気の人などの役に立ててほしい。機会があればまた献血に協力したい」と笑顔。

同センターの岡澤一将さんは「学生の協力は本当にありがたい。高校生の献血が他の高校や部活動の皆さんにも広がっていってくれると心強い」と感謝した。

この日同店では、一般の献血者29人も協力した。

献血はJR和歌山駅前にある献血ルームで受け付けている他、本紙エリア内では献血バス2台が各地のスーパーなどを巡回している。運行スケジュールは同センターホームページで案内している。

献血に協力する和歌山北高生

献血に協力する和歌山北高生