新型コロナ病床を半減 感染増なら柔軟対応

和歌山県は13日、新型コロナウイルス対応の病床数を、従来の545床から237床に半減させた。国からの病床確保数見直しの通達を受けた措置。県福祉保健部の野㞍孝子技監は12日の記者会見で「感染者の状況に応じて速やかに病床を増やせる体制をとっているので安心してほしい」と話した。

見直しにより、重点医療機関の即応病床は14機関450床から16機関212床とし、8機関87床あった協力医療機関の即応病床は廃止。その他医療機関の即応病床は1機関8床から7機関25床に、重症病床(ICU・HCU)は26床から17床に変更した。

感染者が増加した場合は、休止している178床を活用するなどし、感染状況に応じて、即応病床数は柔軟に増減できるとしている。

野㞍技監は、感染者の全数届け出見直し後の新システムでの把握状況も発表。4~10日の日次報告数(陽性と診断された人)1632人のうち、発生届の対象者(65歳以上や妊婦など重症化リスクのある人)は15・7%の256人だった。陽性者登録センターへの登録数は1437人で、日次報告数の88・1%に達し、陽性者の多くが登録に協力していると考えられる。

新システム導入後2週目の日次報告数は1週目より90人減、発生届けと登録者の合計が64人減。第7波は収束しつつあるとみられる。

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