災害時の早期復旧を 和市が2社と協定

和歌山市は28日、災害時のライフラインの早期復旧を目指し、関西電力送配電㈱、西日本電信電話㈱(NTT西日本)と大規模災害時における相互連携に関する協定を締結した。

市内で災害などにより広域的停電や通信途絶が発生した場合、3者が協力し、早期復旧を目指す。関西電力送配電、NTT西日本が災害時の相互連携に関して協定を結ぶのは県内の市町村で初めて。

協定には、災害対応における平時および災害時の情報連携、ライフラインの早期復旧にかかる連携、活動拠点の提供が盛り込まれている。市役所で締結式が行われ、尾花正啓市長、関西電力送配電の西上宏明和歌山支社長と、西日本電信電話の土元章弘和歌山支店長が出席。締結書にサインした。

尾花市長は「かなり具体的で実務的な協定で、いざというときにすぐ活動できる」とあいさつ。

土元支店長は「今回の協定では、災害で電柱が倒れ、自分たちが行けない場合は和歌山市が先に行って除去していただけることや、広域支援の場所を提供していただける。3者と連携を密にしてより安心安全な通信サービスを届けたい」、西上支社長は「4年前に起こった台風21号による大規模停電の反省を踏まえ、停電アプリなどに不具合が起こった場合、防災無線を使用するなど、具体的な内容が盛り込まれているので、心強い」と話した。

協定書を手にする(左から)西上支社長、尾花市長、土元支店長

協定書を手にする(左から)西上支社長、尾花市長、土元支店長

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