電子機器製造工場新設へ キョウデン

東日本を中心に電子機器製造受託工場の事業を展開する㈱キョウデンプレシジョン(静岡県伊豆の国市、海老塚隆社長)が和歌山県紀の川市粉河に工場の新設を決め、県、市との進出協定の調印式が7日、同市役所で行われた。

同社は電子部品をプリント基板に装着させる実装から、プリント基板を搭載するためのメカ部品の製造、ユニット組み立まで全て1社で対応する一気通貫型のEMS(電子機器製造受託)工場を強みとしている。工場の新設は、西日本への事業拡大とEMSの基幹事業である実装事業を強化するための拠点として期待が高まっている。

新工場は約19億4600万円(建物・設備)を投じて建設し、3年間で正社員19人、非正社員30人の新規地元雇用を予定。2024年4月の操業開始を予定している。

調印式には、林伸幸那賀振興局長と岸本健市長、海老塚社長が出席し、協定書に署名した。

岸本市長は「心より歓迎したい。本市の基幹産業は農業。企業と人が安心して働くことができる市を目指して企業誘致を進めた。今回の進出は喜びにたえない」と感謝。海老塚社長は「関西以西の新しい市場拡大をにらんで進出を決めた。県外では初の進出となるが、交通の便など伊豆の国と似ているところがあるので、派遣する社員も抵抗なく働いてもらえると思う。良い工場立地が見つかった」、林局長は「大変喜ばしい。地域経済の発展にも寄与していただけると期待している」と話した。

(左から)岸本市長、海老塚社長、林局長

(左から)岸本市長、海老塚社長、林局長

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